先日第二子の出産と授乳事情についての記事を書きました。
第二子の授乳、ものすごく軌道に乗るのが早くてあまり苦労することが無かったのですが、
それは長女の時にめちゃくちゃ大変な思いをしたから。
授乳ってあまりにも人それぞれ違うと思うのですが、長女出産後の私は何をどう参考にしたら良いのかも分からず、何が正解かも分からず、、、ありとあらゆるSNSやブログから情報を探しまくったものです。
そんな同じ思いを持ったママさんたちに、人の数だけある授乳ストーリーの1サンプルとして、少しでも参考になれるようこの記事を書いています。
この記事にはこんな内容が書かれています。
- 完母を目指した理由
- 混合から完母になるまでに試したこと
完母を目指した理由
まず前提として、産む前の私はこう思っていたのです。
うーん、今もそう思います。
けれども出産後の私は、なぜかそう思えなかったのです。
産後の疲れや急激なホルモンバランスの変化によるものだとは思うのですが、振り返ってみるともうひとつ「これだ!」と思い当たる大きな理由があります。
それは、よく分からなかったから。
飲ませなければ勝手に母乳量が減ることや、作られた母乳が体に吸収されてそのうち張らなくなること。
毎回スケールで測らなくても赤ちゃんが欲しがればミルクを足してあげれば良いこと。
一度卒乳まで経験した今なら当たり前のように知っていることが、産後はなーんにも分かりませんでした。
結果、退院してからこんな悩みが出てきました。
- 張るおっぱいや出てきてしまうおっぱいをうまく飲ませられず、どうしたら良いのか分からない。
- 産院では完母前提で「おっぱいあげる→スケールで測って足りない分はミルクで補う」ということを教えてもらうから、うまくいかない場合のミルク移行の仕方が分からない。
おっぱい飲ませないと張っちゃう😭
張ったらどうすれば良いの?😭
乳腺炎になっちゃうの?😭
混合の人は毎回測ってミルクの量決めてるの😭?
分からん!!!完母以外分からん!!!でも娘が乳首くわえられない!!!
ぴえーーーーーーーん😭
毎日こんな感じで悩んで知らず知らずのうちに完母脳になってしまっていたのです。
完母への道のり
私は妊娠中、漠然とこう思っていました。
産んだら勝手に乳は出て、赤ちゃんは勝手に飲むものだと!!!!!
正直にお話しすると、ミルクはどんな場合に使っているのか想像したこともなかったのです。
ここからは産後〜卒乳まで、段階に分けてどのような授乳スタイルだったのかを書いていきます。
産後すぐ
娘、全く乳首をくわえられない。
病院にある乳頭保護器を何種類も試すけれどどれも全く意味が無い。
入院期間中に娘が乳首をくわえられた、回数はわずか1回。
病院では飲んだ量を把握するために授乳の前後にスケールに乗せていましたが、
増えるどころか吸う運動でカロリー消費しちゃって1gとか2g減ってる。
週数の割に小さめで生まれた娘は体力も無かったので、
ある程度大きくなったら勝手に吸えるようになると今なら予想ができるけれど
当時はよく分からず授乳のたびに片乳10分ずつ吸わせる練習をさせていました。
周りのママさんたちがスムーズに授乳していて、スケールに乗せた時の
体重の増加量の記録を見ると20g〜50gくらいの人が多くて絶望したりもして・・・。
もしかしたら経産婦さんかもしれないので、初産婦と違って当たり前なのに
そんなことにも気が回らず授乳時間のたびに悲しくなっていました。
動画でもお話していますが、産後はホルモンバランスの急激な変化もあって
少し不安障害のような症状が出たりもしたので、それもあって落ち込みやすかったです。
〜生後1ヶ月
生後28日目、初めて吸われた感覚が分かる。
退院後、待てど暮らせど授乳できる雰囲気ではなく、2週間健診の時点でも退院時と比べてほとんど何も状況が変わっていませんでした。
娘の体重は順調に増えていましたが、授乳は全くできていないかったので搾乳(この頃は30mlくらいは絞れるようになってました)+ミルクです。
リモートワークの夫と一緒に私の実家に里帰りしていて、身の回りのことは全て周りの協力があったお陰で授乳に専念することができたのですが、それでも
授乳の練習(日中のみ片乳5分ずつ)⇒搾乳分と併せてミルクあげる⇒げっぷさせる⇒哺乳瓶洗って消毒する⇒搾乳する
この一連の流れが本当にしんどかったです。
今思えばそこまで神経質に授乳の練習や搾乳しなくても別に良かったのでしょうが、この頃は寝不足も疲れもあって思考停止状態でした。
そもそも搾乳機の存在も知ってたのになぜか手で絞る以外の選択肢を思いつきませんでした。これも産後メンタルですよね。謎すぎる・・・。
ちなみに第二子の時にピジョンの手動の搾乳器を購入したのですが、めっちゃ良かったです。
絞ったら出てくる母乳をどうすれば良いのか分からず、考えることも調べることもしない代わりに、盲目的に吸わせることに躍起になっていた当時の私は、哺乳瓶の乳首を変えて練習させるという情報にたどり着きます。
ここまでずっと乳頭保護器を使っていましたが2週間検診を過ぎても一向に成長の兆しが見られないので、藁にも縋る思いで購入したのがこれ。
これまでは特にこだわりなくPigeonの母乳実感の哺乳瓶を使って授乳していましたが
この母乳相談室は乳首部分の形状が違い、授乳の訓練用に作られた哺乳瓶だそうです。
2週間健診後から日中は母乳相談室の乳首で授乳、1つしか購入していなかったので夜中は洗い物をしたくなくて母乳実感の乳首で授乳していました。
(ちなみに、母乳相談室の乳首は母乳実感のものと互換性があります)
飲みにくそうではありましたが、幸い初めて使った時から飲み切ることができました!
そして、生後28日目に初めてこれが吸われる感覚か・・・!と分かり、
ベビースケールで測ってみると19g増えてました(涙)
〜生後4ヶ月
一度吸えるようになってからは早くて、いつの間にか授乳のリズムができてきました。
そしてなんと、足りないと思って足していたミルクを飲まなくなり、哺乳瓶拒否が始まりました・・・!
これはこれで外でミルクをあげづらいのでちょっと困りました。
最終的に、生後4ヶ月で完母になりました。
面白いのが、こんなに躍起になっていたのに特に達成感とかありませんでした。
むしろこの頃になると産後のメンタルも少し落ち着いてきて、
「あれ?なんで私こんなにこだわっていたんだろう」と不思議になるくらいで。
おわりに
長女が卒乳し、次女を育てている今なら分かります。
授乳に関しては「なるようになる」ことが。でもこれって本当に、経験してみないとなかなか気付けないんですよね。
ちなみに今の私なら睡眠時間を削って搾乳なんてとてもじゃないけどできないし、
母乳の量が足りなかったらすぐにでもミルクにすると思います。
ただ、当時は本当に何もかもが分からず盲目的になっていました。
そしてこの大変さを経験したからこそ言えるのは、お母さんと赤ちゃんが元気ならミルクでも母乳でもどっちでも良いということ。
だから、この記事が今授乳で辛い思いをしている方にとって、自分が無理しすぎてしんどくならない方法を選べる手助けになれば良いなと思っています。