※この記事は医療従事者が書いているものではなく、自身の体験談を元にしています※
今回は、生理不順もないし、生理痛もそこまで酷いとは思っていなかった私に卵巣のう腫が見つかったお話をしていきます。
同じ病気にかかって不安な方が少しでも安心できればと思いブログを書いています。
どうやって発覚したの?

2017年の10月、私が26歳の時に会社の健康診断へ。
子宮頚がん検診で
「右の卵巣が4センチくらいに腫れています。恐らく卵巣のう腫ですね。改めて二次検査に来てください。」
と言われました。
毎年何の問題も無いし、心の準備もしていなかったのでびっくりしすぎてその場は何も聞けずに帰りましたが、少し落ち着いたらどんどん不安が襲ってきました。
「そもそも卵巣のう腫って何?これって良性なの?悪性なの?悪性ならガンってこと?まだ結婚もしてないけど子供産めなくなっちゃうの?」
とりあえずスマホで調べに調べて、良性腫瘍の場合がほとんど、稀にガン化することがあると分かりました。
通常時のメンタルなら「なーんだ!ほとんど良性なら大丈夫じゃん!」と思えるのですが、この時は何が何だか分からず「え・・・ガンになることもあるの・・・?ていうか既にその可能性もあるの・・・?」なんてネガティブになってしまって、ここから二次検査まで眠れぬ夜を過ごすことになります。(嘘、普通に仕事で疲れてちゃんと睡眠は取ってた。)
それから1ヶ月後、何かあった時の為に岐阜から母に来てもらい、血液検査に行ってきました。(この頃は静岡でひとり暮らしをしていました。)
結果が出るのは1週間後だからこの時点では何もないんだけど、お陰で気持ちは楽になりました。母さん、ありがとう。
この時人生初のMRIも経験。音がうるさいって聞いてたけどパチンコ屋でアルバイトしてた私はこんなもんか、と思いながら筒に吸い込まれて行きました。
そして検査の結果、私の腫瘍は悪性ではなく、卵巣のう腫の中のチョコレート嚢胞だということが分かりました。
そもそも卵巣のう腫ってどんな病気?

私たちは腫瘍と聞くと「がん」を想像しがちですが、腫瘍には良性と悪性があります。卵巣の腫瘍で悪性の場合は「卵巣がん」を指しますが、それは卵巣にできる腫瘍全体の約10%以下と言われています。一方、卵巣にできる腫瘍の約90%は「良性腫瘍」で、そのほとんどが「卵巣のう腫」と呼ばれる症状です。
健康と病気のお役立ち情報 ホスピタクリップ より引用https://www.hospita.jp/medicalnews/20170223a/
上記の通り、卵巣腫瘍は90%が良性の卵巣のう腫、10%が悪性の卵巣がんということになります。
私は医者ではないので、経験談に基づいて記事を書くことしかできませんのでご承知置きください。
この卵巣のう腫には、大きく分けて4つのタイプがあるそうです。
- 卵巣から分泌される液体が卵巣内に溜まる漿液性(しょうえきせい)のう腫
- ゼラチン状の粘液が卵巣のなかにたまる粘液性のう腫
- 毛髪・骨・歯などの元になる細胞が増殖して卵巣にたまる皮様性のう腫
- 子宮内膜症が卵巣内で起こって血液が溜まるチョコレートのう腫
大きさによって、そのまま経過観察の場合もあるし、手術の必要がある場合もあります。
私が診断されたのは4のチョコレートのう腫です。
内膜症なので、治療をしないと不妊の原因になる可能性もあるということで、すぐに治療することになりました。
私の体験談
そもそも予兆はあったのかと言われると、全く気づきませんでした。
だって、見つかった1年前には同じように婦人科の検診を受けているし、生理不順は高校生くらいからほとんどなったことないし、生理痛だって酷いとは思ってたけどイブ飲んで学校も仕事も行けていたし・・・。
あれ、でもそういえば出血量が少し多くなっていたような・・・。
実は検診を受ける2ヶ月くらい前に、夜用のナプキンをしても1時間程度で変えなくちゃいけないような出血量の日がありました。
この時は疲れているのかな?とあまり気にしていなかったのですが、ちゃんと症状はあったんです。
私たち人間って、何か変化があっても予測していないことにはまるで気づけないんですよね。
生理痛も今思えば重かったんだと思います。
でもこればっかりは人と比べることが出来ないから、無理してました。
生理痛で体調が悪いのだって恥ずかしいことでも何でもないのにね。
チョコレートのう腫発覚後、1年前になかったものが突如として4cmになって出てきたので、一時的に腫れている可能性もあるらしく、そこから1ヶ月後に再検査となりました。
結果は何と6cm!大きくなっちゃってました・・・。
次の章では治療法について書いていきます。
治療法

6cmに育ってしまったので、今後の治療方法を考えていく必要がありました。
この時点での私への治療法として効果的なのは3つあると説明を受けました。
- 手術して病巣部分を摘出する。その後は再発しないようにホルモン剤を飲む。
- ホルモン剤を飲んで様子を見る。
- 妊活する。
①については、卵巣が5cm以上の大きさ(お医者さんの見解にもよります)に腫れていると、卵巣のう腫が捻転(茎捻転)を起こして卵巣が壊死してしまう可能性があります。
壊死してしまうと卵巣の摘出は避けられず、卵巣としての機能は当然無くなってしまいます。
卵巣は左右にひとつずつあるので、片側の卵巣を摘出しても他の理由がない限り自然妊娠自体は可能ですが、茎捻転によって全部摘出してしまうよりは、先に病巣部分だけを取り除いてしまった方がリスクが低いということです。
②については、チョコレートのう腫は子宮内膜症の一種なので、ホルモン剤(低用量ピル)を飲むことで小さくなる効果が得られるということでした。
合わない場合は副作用があったり、卵巣も小さくならない場合があったりすると説明を受けましたが、3つの中では一番気楽に始められると思いました。
③妊娠すると生理が止まりますよね。
子宮内膜症は、生理で出血するたびに血液が溜まってしまうので、その生理がなくなるといつの間にか小さくなることがよくあるらしいんです。
②のピルも同じ作用から効果が期待できるとのことでした。
私はこの時点で未婚だったので、妊活はしようにも出来ませんでしたが(笑)
上記のような理由から、低用量ピルでの治療を始めることになりました。薬を飲み始めて約3年。結論から言うと、1.5cmまで小さくなりました。
これは普通に検診してたら見つからない程度の大きさだそうです。
ここに至るまで、とっても強い副作用に悩まされたのですが、長くなりそうなので改めてまとめたいと思います。
みんなも健康診断行ってね

ここで皆さんに言いたいのは本当にたったひとつです。
早く見つかればどうにでもなるので検診は必ず1年ごとに行きましょう。
私は生理痛はあったものの、まさか自分が、という思いでいっぱいでした。
卵巣は沈黙の臓器と言われています。
症状がないのに下腹部が膨らんできてやっと気づいたという方や、茎捻転した時に想像を絶する痛みで緊急手術になって初めて気づいた方が少なくないそうです。
婦人科系の疾患は、生理が始まったら年齢関係なく誰でも起こりうる可能性があります。
毎日の生活を楽しく送るためにも、是非この記事を参考にして頂けたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ぼむちん(@bomchin91)でした。
[…] […]
[…] 【体験談】6センチの卵巣のう腫が見つかった話【薬で治る?手術が必要?… […]